北海道の結婚式について

結婚式は地域によってさまざまな違いがありますが、その多くがご祝儀制となっている中、北海道の結婚式は90パーセント以上が「会費制」になっていることが特徴です。

これは北海道民の祖先の多くが他の都府県から入植したことが影響していると考えられています。北海道は開拓地であったため生活も厳しく、結婚式をするのも十分に予算のない人がほとんどでした。そこで、出席者がそれぞれお金を持ち寄り、新郎新婦の負担を軽くする会費制が取られるようになり、それが伝統となって現在に至ります。会費の相場は高くても15000円程度で、ご祝儀袋は必要なく式の当日に受付で財布から直接現金を取り出して支払い、受付の人はその場で金額を確認し領収書を手渡します。

 

なお、会費は新郎新婦に支払うものではなく、そのまま会場に支払うお金であるため新札である必要もありません。また、一般的な結婚式では両家が主催し、仲人を置いて日頃お世話になった人々を招待して新郎新婦をお披露目する、というイメージで行われますが、北海道では「二人が結婚するからみんなで二人をお祝いしましょう」と新郎新婦の友人から選ばれた「発起人」と呼ばれるメンバーが全てを取り仕切って行われるため、披露するというよりも「祝賀会」のイメージが強くなっています。

 

そのため式場で用意されているウェディングプランの多くは、発起人がいることが前提として企画されています。発起人が行うことは、その会費の徴収と集計、招待状作りと当日の受付、新郎新婦のプロフィール作りや当日の催し物の企画など、ウェディングプランナーのような働きが求められます。ゲストの衣装はフォーマルが基本ですが、ご祝儀制よりもややカジュアルな印象で、男性の場合ならスーツではなくジャケットなどでもよく、女性もワンピースやパンツドレスなど比較的ラフな服装で問題ありません。

 

披露宴の料理は、ご祝儀制の場合は個人個人のコース料理というのが一般的ですが、北海道の会費制の場合は同じコース料理でもメインなどは大皿に載っていることが多く、回転式テーブルでそれぞれが自分のお皿に取っていただく形式です。ボリューム的に見てもそれほど量があるわけでもないため、人によっては満腹感が得られないかもしれません。引き出物についても会費制であるためそれほど豪華ではなく、1000円程度のお菓子やケーキなどささやかな品が主流となっており、二次会も会場の出口にある案内を見て、行きたい人が行けるようになっています。

Leave a Comment