結婚式の問題と解決策

結婚式をどういった形で行うかは、カップルにとって重要な問題であり、2人の理想の形が一致していればよいのですが、片方は近しい親族だけでいいと主張し、片方は会社の人も学生時代の友人もよんで盛大にやりたいと主張したら、お互いの主張が衝突して結婚前に大喧嘩になってしまう可能性があります。また、発言権の強い親戚がいて「そんな粗末な結婚式ではいかん、かわいい姪っ子には華やかな結婚式を挙げさせる」などと口を出す親戚のおじさんまで登場する始末です。

こんな問題を相談する第三者として思い浮かべるのはやはり、ブライダルプランナーということになるのでしょうか。いろいろなブライダル雑誌も出版されていますが、専門家に直接相談するに越したことはありません。ところが、このブライダルプランナーを巡るトラブルが発生しています。時間をかけてじっくり相談して決めた事項が、結婚式当日にまったく守られていないのです。料理の内容が違ったり、司会進行の際にこれは言わないでくれと頼んでいたことを平気で言ってしまったり、引き出物の中に値札がついたままの品物が入っていたりと散々な目に遭ったケースもあります。それでも契約した時の料金をまともに請求するのでから、詐欺まがいの仕事をしていることになります。

こうなるともう相談する相手もいないということになってしまいます。信頼関係と人への思いやりが肝となる仕事であるはずのに、安心して任せられないのです。このような「人との心のつながり」が鍵となる仕事において、いい加減な仕事をしている輩はけっこう世の中に多いもので、ブライダルプランナーも類に漏れずといったところです。式当日に裏切られたら、もう心は傷つけられ式は台無しになってしまい、後日消費生活センターなどに返金処理を手伝ってもらったとしても心の傷は一生癒えません。そうなると、解決策はただひとつ、自分たちでなんとかするしかないということになります。

こうした問題を踏まえ、現在では所謂ブライダルプランナーみたいな「仲介業者」を入れることなく、チャペルの門を直接叩くとそのチャペルのスタッフが式のやり方の相談に乗ってくれるところが出てきています。その方が仲介業者を入れない分費用も省けるし、直接だから一応信用もできます。むちゃくちゃなことをしたら、そのチャペル自体が閉館になってしまうからです。さらには、誰も入れず2人だけで企画して海外の島で2人だけの式を挙げてついでに新婚旅行も済ませてしまうと言う方法もあります。